ウィズダムツリーの高配当ETF、DLN・DHS・DGRWの特徴と比較 – 配当利回りと経費率を徹底解説
ウィズダムツリーの高配当ETF、DLN・DHS・DGRWの特徴と比較を行います。それぞれのETFの特徴、配当利回り、経費率を詳しく解説します。投資の参考にしてください。
日本で高配当投資をしていると思いますが、やはり「VYM」「HDV」「SPYD」が多いと思いますが、そこに何かはっきりとした理由はありますでしょうか?!
正直、最初に投資を始めた時に買えるもその3つを買っていました。ただ調べていくと、「んー、違うかも」と考え始めて、現在納得して保有しているのは「VYM」だけになりました。そんな中で色々と調べていくと、ウィズダムツリーの「DGRW」「DLN」「DHS」がこの御三家に変わることができるETFではないかと思います。
今回の注目ファンド3選です!
VIG、VYM、HDVとの比較軸
日本だと、VYM、HDV、SPYD、VIGが人気ですよね。有名なYouTuberの両学長のおかげでもあると思いますし、手数料が安い、大手の安定感、みんなが買っている、、などなどの理由があると思います。ただ、今回は注目するウィズダムツリーの3銘柄を紹介&比較したいと思います。
それぞれの比較軸では、以下のような観点があると思います。あまりにもコンセプトが違う銘柄同士を比較しても意味がないですよね。増配、高配当大型株、高配当重視などの3つの観点で比較したいと思います
3ファンドの紹介
DGRW(米国株クオリティ配当成長ファンド)
- 指数:WisdomTree US Quality Dividend Growth TR USD
- 説明:ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長インデックスは、
成長性のある、配当を支払う企業によって構成されるファンダ
メンタル加重指数である
経費率 | 0.38% | 銘柄数 | 298銘柄 |
分配回数 | 12回 | 5年TR | 71.01% |
分配利回り | 2.11% | 5年増配 | 1.86% |
DLN(米国大型株配当ファンド)
- 指数:WisdomTree US Large Cap Dividend TR USD
- 説明:ウィズダムツリー・大型配当株式インデックスのパフォーマンスに密接に連動する投資成果。インデックスの時価総額上位300企業。
経費率 | 0.28% | 銘柄数 | 300銘柄 |
分配回数 | 12回 | 5年TR | 59.29% |
分配利回り | 2.63% | 5年増配 | 8.19% |
DHS(米国株高配当ファンド)
- 指数:WisdomTree US High Dividend TR USD
- 説明:ウィズダムツリー・ディビデンド・インデックスのうち利回りの高さで上位に位置する銘柄のパフォーマンスを測定する。
経費率 | 0.38% | 銘柄数 | 391銘柄 |
分配回数 | 12回 | 5年TR | 46.44% |
分配利回り | 4.20% | 5年増配 | 9.43% |
今回の3つのファンドですが、「時価総額加重平均」ではなく「ファンダメンタルインデックス方式」の指数です。現在のポートフォリオ理論では「時価総額加重平均」+「市場全体に投資」が最も長期投資に正解と言われています。ただし、バブルなどの影響を受けやすい、価格調整時に非効率とも言われています。
そこで、時価総額ではなく財務的な指標で割合を決めるのが「ファンダメンタル・インデックス指数」となります。このような新たな方式を利用しているのも特徴ですね。
パフォーマンスを比較してみましょう!
これらの「VIG vs DGRW」「VYM vs DLN」「HDV vs DHS」の3パターンで見てみると、かなりいい勝負になっています。3つの軸を見てみましょう。
こうみると、いい勝負になってますね。ウィズダムツリーの3銘柄は手数料が高いのですが、パフォーマンスも悪くないのでどう考えるかもです。しかも3銘柄ともに毎月分配です。よってこれらで揃えるのもあるかもしれないですね。DLNはVYMよりも分配は良くないですが、株価の成長が見込めそうです。
セクターの比較を見てみましょう
それぞれの比較軸でのセクターの状況を見たいと思います。銘柄も非常に大事ですが、セクターもかなり大事ですね。それでは見てみましょう!
DGRW vs VIG
DLN vs VYM
ここまでの特徴を見ると、Vanguardのファンド(VIG、VYM)は金融が多めとなっており、ウィズダムツリー(DGRW、DLN)では情報技術が多めとなっている。そのような特徴の違いがありますが、株価の成長と増配をバランスよく取っているため、かなり色々なところに分散をしていると思います。
DHS vs HDV
DHSはエネルギー・金融が多め、HDVはエネルギー・ヘルスケア・情報が多めです。ヘルスケア、エネルギーなどは分配利回りが大きくなるセクターになっています。HDVはヘルスケア、エネルギー、情報に多くの割合がふられていますね。やはり増配や株価の成長を考えず、高配当に集中していくとエネルギーが多めになっていくようですね。
各ファンドのリターンについて
過去10年間のトータルリターンで見てみましょう!
上記の長期のリターンを見てみると、株価が上昇(バブル)の時は時価総額加重平均が有利で、少し不安定な時にはファンダメンタル・インデックス指数が下落が抑えられるという特徴があるかもしれません。特にDGRWの強さが光っています。バブル時にテックがものすごい上昇(バブル的に)する時には、VOOが高いですね。
3銘柄でポートフォリオを組んでみたらどうなる?
さて、「VIG、VYM、HDV」で33%づつ、「DGRW、DLN、DHS」で33%づつでポートフォリオを組んで比較してみたところイアkのようになりました。比較対象としてVOOも掲載しています。そうなると、なんとウィズダムツリーの3ポートフォリオが良いパフォーマンスを示しています。VOOには負けていますが、DGRWの割合を増やしていければ、良い勝負にもなっていくでしょう。
そして高配当好きの皆さんに取っては分配受取額も大事ですね。以下のようにみてみましょう。いずれにせよ、それなりの分配利回りで、かつ、増配がすごいです。このように持っているだけで分配が増えていくという増配を確保できるのも良いと思います。
様々な指標を見てみましょう。投資効率としてのSharp Ratioも高く、ファンドの運用力を表すAlphaが1.05%と高くなっています。この2013〜2023年でのウィズダムツリーのファンダメンタル・インデックス指数の銘柄選定・運用力の腕の良さが光っているのかもしれません。ある意味、アクティブな選択ということも言えるので、好き嫌いが分かれるところかもしれません。
まとめ
今回の比較のように、日本であってもより良い銘柄を探していくことができます。
もちろん、今回のようにウィズダムツリーのようなファンドを買っていくことも良いと思いますし、多くの人が買っており、安心の大手ファンドで、コストがめちゃくちゃ安い御三家+1(VIG、VYM、HDV、SPYD)を買っていくのが良いと思います。
ただ、SPYDはちょっと不安定だなぁ、HDVはエネルギーがなぁ、VYMがちょっと中途半端だなぁなどなどを感じる方々は、こういったファンドも選択肢になると思います。
色々と知識をつけて知った上で、今の投資に納得をしていくのが良いでしょう!
今回の内容は以下の動画にも詳しく述べているので、もしよろしければ参考にしてください!