グローバルX 日経225 カバード・コール ETF(プレミアム再投資型)(2858)の詳細解説
グローバルX 日経225 カバード・コール ETF(プレミアム再投資型)(2858)の詳細な解説と評価を提供します。投資の特徴、リスク、パフォーマンスを詳細に説明しています。皆さんの投資判断になると幸いです!
はじめに
「グローバルX 日経225 カバード・コール ETF(プレミアム再投資型)(2858)」は米国ETFのQYLDのような形で、日経225のカバードコール戦略を活用したファンドです。
しかしながら、日本ではカバードコールのプレミアムは分配金として支払ず、そのまま再投資に使われます。これは実は魅力的だなと考えており、値上がり益を捨てて分配金に払うのではなく、そのまま投資に回すということで高い分配再投資のような複利効果が期待できると思ったからです。
最近の日経225は値上がりしているので、少し不利ですがレンジ相場になったりした場合にも、クッションの効果を果たしてくれるのではないかと思います。
「2858」の基本情報
グローバルX社の独特な戦略ですよ。普通に日経225の指数でもいいのですが、この高いプレミアムの再投資というのも魅力的だなと考えて投資しています。手数料が0.3025%となっていますが、貸し株の利率も高いので、ほとんど手数料がかかってない状態です。
他に、このような商品がないのと、下落するときに和らぐ、また今後の混乱の中のレンジ相場になった際に強そうだなと思い、着実なプレミアム再投資による右肩上がりを期待しています。
グローバルX 日経225 カバード・コール ETF(プレミアム再投資型)(2858)は、日経平均株価構成銘柄に投資するとともに、日経平均株価を原資産とするコール・オプションの売却を行うカバード・コール戦略を構築します。信託財産の1口当たりの純資産額の変動率を「日経平均カバードコールATMインデックス」の変動率に一致させることを目的とします。
運用会社 | Global X Japan |
銘柄名 | グローバルX 日経225 カバード・ コール ETF(プレミアム再投資型) (2858) |
指数 | 日経平均カバードコール ATMインデックス |
経費率 | 0.3025% |
銘柄数 | 4 |
上場市場 | 東証 |
分配頻度 | 半年 |
銘柄 | 構成比 |
---|---|
iShares Core Nikkei 225 ETF | – % |
iFreeETF Nikkei 225 | – % |
225-MINI FUTURES SEP.2023 | – % |
NK225 .OP.CALL.JUL.2023.31750 | – % |
セクター | 構成比 |
---|---|
素材:Basic Material | 5.59% |
一般消費財:Consumer Cyclical | 19.80% |
金融:Financial Service | 2.76% |
不動産:Real Estate | 1.41% |
通信:Communication Service | 9.55% |
エネルギー:Energy | 0.23% |
資本財サービス:Industrial | 22.45% |
情報技術:Technologyl | 20.96% |
生活必需品:Consumer Defensive | 5.49% |
ヘルスケア:Health Care | 11.59% |
公益事業:Utility | 0.15% |
2023年6月25日時点の「moomoo」「東証マネ部!」を参考にしています。
「2858」のメリットとデメリット
高分配の利回りがあるわけではないですし、株価の成長も日経225の上昇について行っているわけではないです。
ただ、保守的に確実なプレミアムの上乗せで資産を増やしていくという、複利効果的なものもあると考えており、日本株のサテライトとして投資をしています。
着実な積み上げだけではなく、リスク分散の材料としても購入しています。
メリット
- ボックス相場で多くのプレミアムが獲得でき、それを再投資に回せる。
- プレミアム再投資時に税金がかからないため着実な複利を得られる。
- 原資産の日経225は30年で見ると微妙ですが、直近12年で見れば、S&P500をアウトパフォーム。
デメリット
- 正直、どのあたりにメリットがあるか明確に言えない😅
- 歴史が浅いのでまだわからず。
- 高配当でもなく、株価指数でもないのでインカム狙い・キャピタル狙いのどちらかもはっきりせず。
「2858」のパフォーマンスと他ETFとの比較
「2858」は日経225の再投資型のカバードコールETFということなので、日本の代表的な指数である、日経225とTOPIXのETFのファンドと比較してみましょう。
最近の急上昇があったために、それほどこの日経カバードコールは上昇をしていません。しかしながら、2022年末〜2023年2月ぐらいの相場が厳しいときにも「2858」は耐えてくれていました。
むしろこのような相場の時にプレミアムの獲得ができていたのかもしれません。最近の急上昇では追いついていませんが、右肩上がりでの上昇を見せています。
ですので、コアにはなり得ませんが、ボラティリティを下げるためのサテライトとして持っている分には悪くないのかもしれませんね。
銘柄 | プライスリターン (2022年8月-) | 分配利回り | 信託報酬 |
---|---|---|---|
グローバルX 日経225 カバード・コール ETF(プレミアム再投資型)(2858) | 10.48% | 0.18% | 0.3025% |
iFreeETF 日経225(年4回決算型)(2624) | 17.07% | 1.73% | 0.132% |
iFreeETF TOPIX(年4回決算型)(2625) | 15.71% | 2.29% | 0.066% |
2023年6月25日時点での過去5年のプライスリターン(TradingView)
「2858」の過去の配当成長状況について
分配金はほとんど出ていないため、スキップです。
「2858」の”投資戦略”と”まとめ”
さて、グローバルXではPFFDのETFなどを持っていますが、米国ETFだとQYLDなども人気です。
ただ、実はQYLDのように「値上がり益は捨てて分配払い、値下がりは全部くらう、でも分配金の税金は取られる」といった戦略が好きではありませんでした。それであれば、値上がりも分配も狙えるJEPI/JEPQが好きな感じです。
またSDIVやDIVなどの「とにかく分配利回りが高いETF」も”罠銘柄”として排除すべきと考えています。
ですので、グローバルXの米国ETFで買ってもいいかなと思うのは、「QDIV」と「PFFD」ぐらいかなと思ったりしていました。ただ、国内ETFは何気に良いものが揃っていて、🐸は「2564」「2641」とこの「2858」を持っています。
この「2858」は主役にはならないと思いますが、下落相場に耐え、レンジ相場でも着実にプレミアム再投資で株価を積み増す日本株の守りとして持っておいても良いかなと思いました。
しかも楽天証券では貸し株金利が0.40%、手数料が事実上なくなるような形となっています。
まだこのブログを執筆している時点では1年も経っていないETFですが、今後の動きに注目をしたいと思います。
このブログの情報は「楽天証券」「SeekingAlpha」「TradingView」「MorningStar」「moomoo」「東証マネ部!」などの情報を参考としています。