Blog

新NISAに向けた投資戦略・戦術を考える

investor-kaeru

このブログでは、新NISAで必要となる投資戦略について考えてみたいと思います。よく新NISAを銘柄で紹介しますが、今回は投資・新NISAについての戦略・戦術をベースに、銘柄選びの前に気をつけるべき内容について説明・解説します。

スポンサー広告

基本的な戦術と戦略

新NISAに向けた「戦略」と「戦術」について

一般的なビジネスにおいても「戦略」と「戦術」というお話がありますが、普段は気にしたことがないのではないでしょうか? 投資の専門家ではないので、少しオリジナルになりますが、考えてみたいと思います。まずは整理として戦略と戦術という言葉を考えてみます。

  • 戦略:「ゴールに向けたあるべき姿」
  • 戦術:「戦略を具体的に実現する方法。競合優位性を構築する」

となります。ですので、まずはどのような資産形成をしていくための方向性を考えて、それを実現するための最適な行動や対策を考えてみたいと思います。

ChatGPTにも相談してみた戦略・戦術を考える

発展著しい、ChatGPTに投資の戦略と戦術について聞いてみました。その結果から以下のように考えてみました。これをベースに考えていきたいと思います。

戦略戦術
無理のないリスク許容度の決定世の中の一般的な標準ポートフォリオ活用。
世代に応じたリスク許容度での運用。
新NISA制度の特徴を急行活用非課税枠復活・無期限を有効活用。
長期・積立投資での効果的な活用方法。
収益追求のための適切な銘柄選び低コストで長期投資に向いた銘柄選定。
リターンとリスクのバランスが良い銘柄。
リバランスによるポートフォリオの維持タイミング・リバランスの実施。
レンジ・リバランスの実施。

ここで人によって大きく違うのは、「リスク管理」としての「リバランスの実施」を入れるかどうかではないでしょうか?全世界株、先進国株、米国株をずーっと持ちっぱなしにするのか、増えすぎた資産などをリスク管理目的で資産などの資産クラスに定期的に移動させるかの違いになると思います。

新NISAに向けた資産クラスとポートフォリオ

今回は世代別のポートフォリオについて考えてみたいと思います。世代別、目的別にまとめてみました。以下の通りになります。

新NISAの戦略表について

基本的には色々な公式としてよく言われている「株式比率=110-年齢」で考えてみました。若い時にリスクを取っ、成長を目指し、年齢が上がるほどボラティリティを抑えるために他の資産クラスに分散させて、抑えていくという感じになります。このような戦略を考えていきましょう。

全世界をずーっと持ち続ける、、、という方には少し、複雑で役に立たなそうですね。

投資信託のコアの投資先を考える

さて、今回は「eMAXIS Slim」などの人気ファンドで考えてみます。 投資信託のコアは「長期・分散・積立」の考え方となります。ただし、リスク許容度を超えるような範囲で持たないということが大事でしょう。

  • 低コストで長期に成長をする時価総額加重平均で広く分散投資をされた市場インデックスファンドを購入する。
  • 米国、先進国、全世界などに数百〜数千の企業に分散投資をしている市場インデックスファンドを買う。
  • 株式を中心にしたファンドは上下変動が非常に大きい。若い頃の資産総額200万円の下落20%と、引退間近の資産総額2000万円の下落20%は違います。リスク管理は注意しましょう。

株式グロースへの投資で資産増加を加速

積立投資枠ではできませんが、成長投資枠ではさまざまなグロース系のファンドも買うことができます。例えば、非常に成長の大きな「NASDAQ100」「FANG+」などのボラティリティは大きいですが、大きな成長の一部に入れることもできます。

ただし、ここで注意すべきなのは、先ほどの戦略表にもある通り、総資産の「一部」にするべきです。リスクを取り過ぎると大きな下落に巻き込まれます。そこがリスク許容度のコントロールです。

ですので、例えば20代であれば急激にテック系が伸び、「グロース20%」と比率を決めていたのに「35%」まで膨らんだとします。その場合は、年に一度のリバランスで膨らんだ「15%分」を売却し債券、現金に移動させて、リスクを抑えるのが良いでしょう。

そして急激に上昇したものは、急激に下がります。その時に、下落を抑えている債券の比率が高間まりますので、債券を売って安くなったグロースを買いましょう。

このようにして資産のリバランス、アセットアロケーションをするだけで資産が増やせることになります。

債券、REIT、現金について

これら株式以外の資産クラスの役割は、ボラティリティ・変動の大きい株式系のファンドで蓄積された含み益、富を確定し、変動幅の少ない資産に移すことで、守りながら次のチャンスに投入する資金を確保することです。

【債券】分散投資の代表格の債券:「元本確保」型でありますので(※元本保証ではない)、リスクもはるかに少なく、安定したインカムと緩やかな値動きが特徴です。

【REIT】インカム強化のための不動産投資ファンド:ただ、「不動産バブル」などという言葉があるように、暴落のリスクはありつつも、着実な家賃収入があるためインカム収入の柱になり、暴落時でもある程度の収入が確保してくれます。

【現金】”CASH is King”と言われる資産の代表格:やはり現金の柔軟さと信頼感ですね。それはもちろん、発行しているのがアメリカ、日本、イギリス、ドイツ、フランス・・・などの先進国のように信頼できる体制があるところでしょう。ただし低金利時代にはインフレによる価値低下もあり、長期投資の観点で現金が多すぎたり、1カ国だけではなく円とドルを持つなどで分散せましょう。

長期目線でのバックテスト

今回の戦略表にあるポートフォリオで長期投資でバックテストをしてみました。もちろん、年齢によって徐々にずらしていくので、この通りにはなりません。以下を確認してみましょう。

https://www.portfoliovisualizer.com/ を活用

このようにしてみると、やはりボラティリティの大きい、「株式投資コアのS&P500(SPY)」「株式グロースのNASDAQ100(QQQ)」の割合が大きい方が成長力があることがわかります。ただし、下落幅も大きくなります。

そして、最も重要なのが以下の画像部分です。20代が最も年成長率も高いのに、株価の変動は少ないということです。要するに成長しているのに変動の幅が狭いということは「下落が少ない」ということです。

そしてもっと大事なのは、世代をあげてBNDやVYMなどのボラティリティが少ない銘柄に資産を移すことで、Stedev(標準偏差)というばらつきも小さくなっていくことです。とはいえ年成長率は8%と、しっかり確保できていますよね。

これが「リスクを抑えながら収益を得ていく」ということになります。このように変動の大きい資産が大量に増えると、リスク(変動幅)が増えるので、リスク管理をする必要があります。

新NISAで増やしながらリスク管理をしましょう!

新NISAは「購入の話」が多く、「購入後の話」は少ない

皆さんも色々な動画を見て「ドルコスト平均で買おう!」という話が多いと思います。そしてずっと持とうと。この話は「購入時の価格を標準化しよう」ということで「買う時だけの話」です。

しかしながら資産運用は長期戦であり、「買った後の管理」こそ重要でしょう。買うだけ買ってあとは放置、、、では、雑草や無駄な枝が生い茂って、事故が起こるかもしれません。要するに、「買う時」は「ドル・コスト平均」でリスクを分散し、「買った後」は「リバランス」でリスクを分散しましょう。

以下は日本のGPIFの資産クラスのバランスです。非常な巨額な国民の将来の年金掛け金をあづかり、莫大な利益を生み出している日本の年金積立基金のポートフォリオです。以下で見ても分かる通り、債券に大きく割り振っています。

https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html

莫大な資金であるため、ボラティリティの大きな株式のみへの投資では下落時の含み損が大きくなりすぎます。着実な株価の成長と配当収入を得ながら資産形成をしていますね。200兆円以上の運用残高で100兆円もの利益を出していますが、政治的には「消えた5兆円問題」などと大騒ぎになる国ですので、慎重にならざるを得ないでしょう。

(まぁ、政治的に市場を支えているかもしれないのですが・・・)

まとめ

🐸カエル
🐸カエル

新NISAの話では、「SBI・V・シリーズだ!」「eMAXIS Slimだ!」「楽天証券だってお得だ!」と手段の話が多くなります。

もちろん手段の話も楽しいですし、手っ取り早いです。ただ、投資は自分のお金を数百万、数千万投入する話です。そんなに簡単な話ではないですし、慎重に進める必要もありますし、売り手側の話も鵜呑みにはできません。

戦略や戦術が決まっていないと、銘柄選定に目移りして自信も無くなってしまいます。

どちらかというと銘柄選定は楽です。それが難しく感じる人は、戦略や戦術が確定していないのかなと思います。

本日の内容を参考にして、ぜひ、自らの銘柄選びをできるようになっていきましょう!

YouTubeの動画も参考にしてください!

スポンサー広告

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


スポンサー広告
記事URLをコピーしました