投資家カエル

カエルの本棚

マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉

デビッド・クラーク 著/林康史・石川由美子 訳(日経BP)

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カエルの感想

バフェットの相棒の投資術、という観点で読みましたが、実はバークシャー・ハザウェイは、マンガーがいてこそのものでした。バフェット自身も、マンガーから多くを学んでいたのです。投資術も参考になりましたが、それ以上に、マンガーの考え方や哲学を知ることができる本です。

特に、グレアム流の割安株投資には限界があります。単に割安な株を買い、本来の価値に戻ったところで売るのではなく、素晴らしい会社を適正な値段で買って、長く持つ。この方向転換はマンガーが導いたもので、それこそがバークシャーの成功につながったのだと思います。

また、あらゆる分野の本を読み、投資だけでない幅広い視点を持っていたからこそ、市場で売り買いするだけでなく、企業の買収を重ねながらバークシャーを大きくできたのだと思いました。

また、「分散投資をありがたがるとは、気が違っているとしか思えない」という一言も印象に残っています。本の中では、広く分散する方法は一般的に、市場全体に連動するインデックスファンドで行われると説明されています。マンガー自身は、本当に素晴らしい会社を見極められるなら、10銘柄以下で十分だと考えていました。ただ、それは企業を見極める力があってこその話です。インデックス投資にも欠点はある。それを知ったうえで、個人投資家にとっての現実的な答えとしてインデックスを選ぶ。盲信しないためにも、大切な視点だと思います。

この本に書かれていること

  • 経済学だけでなく、心理学、数学、生物学など、いろいろな分野の「ものの見方」を組み合わせて判断する。
  • 逆から考える。「どうすれば成功するか」だけでなく、「どうすれば失敗するか」を考えて避ける。
  • 自分がよく分かる範囲の中だけで勝負し、分からないものには手を出さない。
  • 広く分散するより、本当に素晴らしい会社に絞って持つ。見極められるなら10銘柄以下で十分(No.12「分散投資」)。
  • そこそこの会社を格安で買うより、素晴らしい会社を適正な値段で買い、長く持ち続ける。待つことも投資のうち。
  • 賢くあろうとするより、愚かな失敗(借金を使った投資など)を避けることが、長く勝ち続ける近道。

本の情報

書名マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 ──富の追求、ビジネス、処世について
著者デビッド・クラーク
訳林康史・石川由美子
出版社日経BP
発行2017年9月
原書The Tao of Charlie Munger

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