JEPQ:JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETFの詳細解説
JEPQはJPモルガンがリリースする超高配当ETFです。この記事では、JEPQのメリット、デメリット、パフォーマンス、他のETFとの比較について詳しく解説します。米国高配当ETFをに興味のある方は必見です。
はじめに
さて、JPモルガンがリリースする、超高配当ETFとして大人気のJEPIがありますが、今回はJEPQの紹介です。JEPIがS&P500ですが、JEPQはNASDAQ100指数からのピックアップをしています。80%が現物の株式、残りの20%をオプション取引で行い、株価の成長と高い分配金が狙えるファンドです。
まだ歴史が浅いのですが、分配利回りは11%を超えており、今後のインカム収入の柱になりそうなファンドです。今回はそちらを調べていきたいと思います。
🐸も気に入っていて、兄弟銘柄のJEPIとともに、ガッツリ買っています!
JEPQの基本情報
この1銘柄で現物とオプションによる高配当を組み合わせている、QYLDとQYLGを組み合わせたようなファンドになっています。銘柄数は86銘柄と絞っており、NASDAQの中でもボラティリティが抑えられているようです。
現物保有の上位はApple、Microsoft、Google(Alphabet)、NVIDIA、METAとなっており、当然、Growthのターンになれば割合は小さいとは言えかなりの株価の成長も期待できると思います。
JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF(JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF)は、米国の大型成長株の保有とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオから株式の配当金とオプションプレミアムを獲得し、これらのインカムを原資として毎月分配を目指す。 ナスダック100指数よりもボラティリティを抑えつつ、同指数の値上がり益の恩恵を一定程度享受することを狙った運用を行う。独自のデータサイエンスを活用した運用手法によって分散された株式ポートフォリオを構築し、リスク調整後の期待リターンの最大化を目指す。
運用会社 | J.P.モルガン・ アセット・マネジメント |
銘柄名 | JPモルガン・ナスダック 米国株式・プレミアム・インカムETF |
指数 | — |
上場市場 | NASDAQ GM |
経費率 | –% |
銘柄数 | 86 |
分配権利落ち日 | 2023/5/1 |
分配権利確定日 | 2023/5/2 |
分配配当日 | 2023/5/4 |
最終分配金 | $0.48 |
分配頻度 | 毎月 |
銘柄 | 構成比 |
---|---|
Microsoft Corp | 11.09% |
Apple Inc | 9.55% |
Alphabet Inc Class C | 6.40% |
Amazon.com Inc | 5.57% |
NVIDIA Corp | 4.09% |
Ndx_9 | 3.50% |
Meta Platforms Inc Class A | 3.40% |
Ndx_10 | 3.29% |
Ndx_1 | 3.28% |
Ndx_2 | 3.28% |
セクター | 構成比 |
---|---|
素材:Basic Material | 0.0% |
一般消費財:Consumer Cyclical | 15.51% |
金融:Financial Service | 1.24% |
不動産:Real Estate | 0.41% |
通信:Communication Service | 16.23% |
エネルギー:Energy | 0.36% |
資本財サービス:Industrial | 3.10% |
情報技術:Technology | 48.65% |
生活必需品:Consumer Defensive | 6.12% |
ヘルスケア:Health Care | 6.78% |
公益事業:Utility | 1.60% |
2023年6月28日時点(SeekingAlphaより)
JEPQのメリットとデメリット
NASDAQ100に連動したテクノロジー系が多くなってます。
Apple、Microsoft、Google、Amazon、NVIDIAなど利上げ停止が始まると一気に株価が上がりそうな銘柄だらけです。よって、株価の上昇を期待しながら、高分配を期待できます。
株価が下がれば利回りが上がり、株価が上がれば資産が増えるという旨い循環を作れるでしょうか。
こうなると、株価が不安定で、利回りが4%ぐらいで上下するようなSPYDや、高配当だが株価が長期で下がっていきそうなQYLDと比較すると、かなり強力な選択肢になると思います。
メリット
- ELNを活用した仕組みが高分配。安定したインカムを期待。
- 80%を占める現物株のかなりの部分をTech株が含んでおり成長を期待できるが、銘柄選定がボラティリティを抑えており安定感も期待。
- カバードコール戦略のみと違い、値上がりも期待ができる。
デメリット
- ELNの仕組みを使っているため、その部分が見えずらい(難しい)。
- まだ歴史が浅く、どこまでこの高配当が継続できるか?
- 株価上昇力は当然QQQに劣るし、利上げフェーズなどでの下落も大きい。
JEPQのパフォーマンスと他ETFとの比較
JPEQはまだ1年程度で長期の比較は難ししい状況です。
よって年初来のリターンで見ていますが、2023年はNASDAQ100の復活もあり、分配金だけじゃなくて、株価の上昇も大きくなっています。この辺りがJEPQの魅力だなと思います。
QYLD、QYLGと比較しても負けないようなファンドで、両方の特徴を兼ね備えたファンドになっています。ただし、まだ非常に歴史は浅いので、まだまだ読めないファンドでもありますね。
インカムとキャピタルの両方が期待できるので、長期で保有していきたいと思います。
銘柄名 | プライス リターン (YTD) | トータル リターン (YTD) | 年平均 増配率 (5年) | 分配 利回り (TTM) | 分配 利回り (FWD) |
---|---|---|---|---|---|
JEPQ | 12.18% | 16.03% | -% | 11.34% | 11.90% |
QYLG | 15.24% | 17.73% | -% | 5.64% | 5.93% |
QYLD | 8.67% | 13.50% | -% | 11.84% | 12.01% |
SPYD | -3.56% | -2.82% | -% | 4.50% | 4.06% |
DIV | -7.66% | -6.02% | -% | 7.22% | 6.78% |
2023年4月27日時点での年初来のトータルリターン(TradingView)
JEPQの分配の利回り率
年度 | 年末利回り | 平均利回り | 最大利回り | 最小利回り |
---|---|---|---|---|
2023 | – | 10.41% | 11.74% | 8.89% |
2022 | 9.44% | 3.47% | 9.44% | 0.00% |
JEPQの配当成長の状況について
年度 | 支払金額 | 年度末利回り | 年度別分配成長 (YoY) | CAGR to 2022 |
---|---|---|---|---|
2023 | – | – | – | – |
2023年4月27日時点
JEPQの”投資戦略”と”まとめ”
JEPQはリリースされて間もなく、情報や実績も少ないですが、JEPIがS&P500だとすると、そのNASDAQ100版であるような形です。
ボラティリティも大きいですが、情報技術系の会社も多いので株価の成長も望めると思います。
そう考えると、JEPIよりも可能性が高いのではないかなと思います。GLOBAL XのQYLDがNASDAQ、XYLDがS&P500であるのでこの辺りが比較対象になると思います。
これから引退という世代にとっては、日々のキャッシュフローが重要だとすると、JEPQをNISA成長投資枠でいれ、毎月分配を貰い続けるというのも手があると思います。
日本国内の税金がなくなり、さらに今後の経済成長鈍化から円安になるとするとドルがもらえるのはなかなか良いと思います。
🐸もJEPIとJEPQを保有しており、相当な分配金を運んできてくれています。
VTI or VOO or VTで資産形成、DGRW or VIGで配当成長、VYM or HDVで高配当、JEPI or JEPQで超高配当という株式のポートフォリオもあり得ますね。
いずれにせよ、将来が楽しみなファンドです。
このブログの情報は「楽天証券」「SeekingAlpha」「TradingView」「MorningStar」「moomoo」などの情報を参考としています。