この本は、自分で探したというより、誰かが紹介していて手に取った本でした。私はIT関係の仕事で、アメリカ人、フランス人、イギリス人、韓国人、ドイツ人など、いろいろな国の人と一緒に働いてきました。そこでは、話が通じないことが日常茶飯事でした。言葉の問題ではありません。考え方が違う、大事にしていることが違う。不具合やソフトウェアのバグの受け止め方が違い、価格の考え方も違う。そうしたことがしょっちゅう起きて、困ることが多かったのです。
そんなときにこの本を読みました。国や文化によって、伝え方、重視すること、表現の仕方、コンテキスト(言葉にしない前提)の量が違う。それは「良い・悪い」「正しい・間違い」ではなく、考え方や思考回路、重視するところの違いなのだと理解できました。同じ西洋人でも、アメリカ人、ドイツ人、フランス人では考え方がまったく違うこともよく分かりました。もちろんアジアでも、日本人、韓国人、中国人、タイ人では考え方が違うので、当然といえば当然です。
この本は投資にも役立つと思います。世界中から毎日いろいろなニュースが届きます。ある国の人がとんでもない発言をしているように見えても、その国では言うのが当然のことなのかもしれません。そうした目で異文化を理解するために、深い研究をもとに書かれた、役に立つ本です。
| 書名 | 異文化理解力 ―相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養 |
|---|---|
| 著者 | エリン・メイヤー |
| 訳 | 田岡恵(監訳)、樋口武志 |
| 出版社 | 英治出版 |
| 発行 | 2015年8月 |
| 原書 | The Culture Map |
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