投資家カエル

カエルの本棚

異文化理解力 ―相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養

エリン・メイヤー 著/田岡恵 監訳/樋口武志 訳(英治出版)

PRこのページには広告リンクが含まれます

カエルの感想

この本は、自分で探したというより、誰かが紹介していて手に取った本でした。私はIT関係の仕事で、アメリカ人、フランス人、イギリス人、韓国人、ドイツ人など、いろいろな国の人と一緒に働いてきました。そこでは、話が通じないことが日常茶飯事でした。言葉の問題ではありません。考え方が違う、大事にしていることが違う。不具合やソフトウェアのバグの受け止め方が違い、価格の考え方も違う。そうしたことがしょっちゅう起きて、困ることが多かったのです。

そんなときにこの本を読みました。国や文化によって、伝え方、重視すること、表現の仕方、コンテキスト(言葉にしない前提)の量が違う。それは「良い・悪い」「正しい・間違い」ではなく、考え方や思考回路、重視するところの違いなのだと理解できました。同じ西洋人でも、アメリカ人、ドイツ人、フランス人では考え方がまったく違うこともよく分かりました。もちろんアジアでも、日本人、韓国人、中国人、タイ人では考え方が違うので、当然といえば当然です。

この本は投資にも役立つと思います。世界中から毎日いろいろなニュースが届きます。ある国の人がとんでもない発言をしているように見えても、その国では言うのが当然のことなのかもしれません。そうした目で異文化を理解するために、深い研究をもとに書かれた、役に立つ本です。

この本に書かれていること

  • 文化の違いを、コミュニケーション、評価、説得、リード、決断、信頼、見解の相違、スケジュールの8つのものさし(カルチャー・マップ)で整理する。
  • 日本は、言葉にしなくても察してもらう「ハイコンテクスト」の度合いが最も高い国。アメリカは、はっきり言葉にする「ローコンテクスト」の代表。
  • 悪い評価の伝え方は国によって大きく違う。率直に言う国もあれば、遠回しにほのめかす国もある。
  • 仕事の実績で信頼を築く「タスクベース」の国と、食事や雑談などの人間関係で信頼を築く「関係ベース」の国がある。
  • 大事なのは絶対的な位置ではなく、相手との相対的な位置。自分の文化が相手からどう見えるかを知ることが出発点。

本の情報

書名異文化理解力 ―相手と自分の真意がわかる ビジネスパーソン必須の教養
著者エリン・メイヤー
訳田岡恵(監訳)、樋口武志
出版社英治出版
発行2015年8月
原書The Culture Map

本の情報は、ストアの掲載情報をもとにしています(2026年10月6日確認)。価格は各ストアでご確認ください。

本の紹介であり、特定の金融商品の売買をおすすめするものではありません。

本ページのリンクには、広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。Amazonのアソシエイトとして、投資家カエルは適格販売により収入を得ています。紹介する本は、私が実際に読んだものだけです。