投資家カエル

カエルの本棚

利己的な遺伝子 40周年記念版

リチャード・ドーキンス 著/日髙敏隆・岸由二・羽田節子・垂水雄二 訳(紀伊國屋書店)

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カエルの感想

若い頃、大学生か社会人になりたての頃に読んだ本です。人間は、遺伝子が自分のコピーを残すための乗り物に過ぎないのか……と驚きました。遺伝子にぐっと興味を持つきっかけになった本で、今ネットで流行するものを表す「ミーム」という言葉を生み出した本でもあります。

人間は、遺伝子が自己複製して生き残っていくための乗り物であり、その遺伝子が生き残るために、さまざまな行動を起こしている。利他的な行動や家族を助けることさえ、遺伝子の働きで説明できる、という話にも驚きました。囚人のジレンマを繰り返すと「しっぺ返し」戦略が強い、という話も面白い内容です。

すべてが遺伝子の複製のためだとしたら、なんだか虚しいな、と思いつつも、まぁ、そんな人間なんだから、いろいろ問題があってもしょうがないよな、とも思いました。もっとも、ドーキンス自身は、人間は利己的な自己複製子に逆らうことができる唯一の存在だ、とも書いています。

私には子供がいないので、遺伝子は残せません。けれどドーキンスによれば、人が残せるものは遺伝子だけではなく、ミームもあります。遺伝子は世代を重ねるごとに薄まっていきますが、良いアイデアや知識は長く生き続けることがあります。だから私は、ミームを残すほうに振り切ることにしました。YouTubeや本で知識を伝えていくことは、私なりのミームの残し方です。

この本に書かれていること

  • 自然選択で残っていくのは、種や個体ではなく遺伝子。生き物の体は、遺伝子が自分のコピーを次の世代へ運ぶための「乗り物(ヴィークル)」である。
  • 「利己的」はたとえ。遺伝子が意思を持つわけではなく、自分のコピーを増やすのに成功した遺伝子が結果として残った、という意味。
  • 親族を助ける「血縁選択」や、互いに助け合う「互恵的利他行動」など、思いやりのある行動も遺伝子の視点で説明できる。
  • 囚人のジレンマを繰り返すゲームでは、「しっぺ返し」のような協力的な戦略が有利になる(版を重ねる中で加わった章)。
  • 文化にも、遺伝子のようにコピーされて広がる単位「ミーム」がある。人が残せるのは遺伝子とミームの2つで、人間は利己的な自己複製子に逆らうことができる。

本の情報

書名利己的な遺伝子 40周年記念版
著者リチャード・ドーキンス
訳日髙敏隆・岸由二・羽田節子・垂水雄二
出版社紀伊國屋書店
発行2018年2月(40周年記念版)
原書The Selfish Gene(1976年)

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本の紹介であり、特定の金融商品の売買をおすすめするものではありません。

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