『DIE WITH ZERO』は、多くの人の考え方を変えた本ではないかと思います。私自身も、考え方が変わった部分がありました。人生とは何か、なぜお金を貯めているのか、人生の最後に、取り戻せない時間を後悔しないためにはどうすればよいのか。生きているうちに多くのことをやっていくという考え方は、働き方や時間の使い方を見直させてくれました。
ただ、残念に思う点が一つあります。日本語版の帯にある「ゼロで死ね。」という強い言葉です。これが日本の読者に誤解を生んでいると、私は感じています。そのせいか、「いつ死ぬか分からないのに、使い切れるわけがない。きれいごとだ」という意見をよく見かけます。
けれど、この本が言っているのは、全部使い切れという命令ではありません。ここでこそ、投資や備えが役に立ちます。お金が尽きると思うと、不安で使えなくなる。だから、最後まで暮らせるお金を計算し、その分は運用や年金保険(日本でいえばトンチン年金のような商品)で確保する。そのうえで、ほかのお金を、生きているうちに安心して使う。そういう考え方です。
「ゼロで死ね」という言葉の先入観を持たずに、読んでいただきたい本です。
| 書名 | DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール |
|---|---|
| 著者 | ビル・パーキンス |
| 訳 | 児島修 |
| 出版社 | ダイヤモンド社 |
| 発行 | 2020年9月 |
| 原書 | Die with Zero |
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